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「近鉄百貨店 上本町店 秋の骨董道具まつり」 ~開催中です~ [催事]

本日より、半年に一度の近鉄百貨店 上本町店での「骨董道具まつり」が始まりました[ぴかぴか(新しい)]


当店ブースより、展示風景をお届け致します!


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通路側より。


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仁阿弥道八コーナー、とちっちゃいもん倶楽部①

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香山コーナー、です。


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免税、商品券、ギフトコーナー側の通路より。


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ちっちゃいもん倶楽部②


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ブース内側より。

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ちっちゃいもん倶楽部③


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茶道具、の値頃ですが上品な作品たちです。



10月5日まで、開催しております[ぴかぴか(新しい)]
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【三代 眞葛香山 素肌色絵入瓢形 水指】 [宮川香山 眞葛焼]

秋の風が、肌寒く感じる瞬間がちらほらと出てまいりました。


まもなく10月です。

個人的に、一年の中で一番好きなのは秋かもしれません。


冬の・・・どことなく、閉塞感と包まれている感が交差する感覚も、なかなか堪らないのですが・・・

寒すぎて、身動き取れなくなるなんて時もありますので。

過ごしやすい空気と、四季のおりなす彩りが溢れる美しく、そして、どことなく物憂げな季節が好きなのです。


さて、そういう季節では、『蔦』や『銀杏』、『紅葉』といったものが浮かびますが、同じように・・・寒くなる前の、この瞬間に、というモノが他にもございます。



『瓢箪』



瓢箪に因んだ、作品のご紹介です。



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【三代 眞葛香山 素肌色絵入瓢形 水指】



製作年代 昭和15年~20年頃




洒落た、意匠の水指なのです。


素肌釉、という初代から使われる、素焼きのような・・・でもコントロールされた窯変による景色を駆使して、元の土の魅力を最大限利用する手法です。

そこに、野々村仁清からインスピレーションを受けた、長造が信楽土の上に施釉した作品のように、色絵を鮮やかに、そしておしとやかに、描いております。


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瓢箪の葉、を地色と対比させるように、明るく。


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造形ともコラボレーションさせております。


瓢箪の蔕部分も。


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本体を上部からのぞき込むと、『ひょうたん』です。


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内側は、伊賀写しの際に使われるのと同じ、やや緑がかった灰釉です。

これは、備前や丹波とは違う・・・京焼をルーツとする眞葛焼のこだわりであると共に、漏れを抑えるのにも寄与致します。


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底部です。


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共箱が現存致します。


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蓋 (甲)


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蓋(裏)



三代香山は、1940年に二代の没後に襲名致しました。


ときは、第二次世界大戦・・・・もはや、優雅に文化を楽しむという世相ではありません。


しかし、その中でも茶の湯を楽しまれている方、美術を愛好する方はいらっしゃり・・・眞葛窯はノベルティ的な作品を数多く作る傍ら、逸品製作も継続しておりました。


雑多な作品の多さに、三代の技量がかすみがちですが、初代晩年には二代がかなり手を入れていたように、三代もまた、二代の技術をあますことなく継承しているのです。


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瓢箪は、春から夏にかけてグン、と成長します。

暑さに強く、日差しを思いっきり浴びて栄養とするのでしょうか。


夏が終わり寒くなるころに収穫時期ですが、瓢箪が茶色くなったころが目安とされております。


そう、この水指の素肌釉・・・・はそこを意味しているのです☆


歴代の眞葛香山作品に共通するのは、『現在の主流より、一歩先の技術』、『見た目より、一歩深い意図・意匠』により、まるで文人趣味のように愉しめる造りであることです。


この作品にも、そういう精神性が大いに感じされるものがあるのです。




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三代が襲名後・・・僅か、5年後。


1945年 ( 昭和 20年) 5月29日 の日中。

アメリカ軍 によって 横浜市 中心地域に対して無差別爆撃 が行われました。

B-29爆撃機 517機・ P-51戦闘機 101機による 焼夷弾 攻撃で、約8千から1万名の死者を出したそうです。

その炎の中に、眞葛窯がありました。



焼夷弾の直撃を受け、登り窯で三代香山はその命を落とすことになったのです。



瓢箪の花言葉は「幸福」、「繁栄」・・・・そして、「平和」、「夢」。


戦争が拡大する中で作られたこの作品に、香山は何を込めたのでしょうか。



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10月のスケジュールのおしらせ、です。 [催事]

9月も、終わりが近づいて参りました。

今月は出張が多く、非常に多忙でありましたが・・・仕入れは、色々と在りました。

10月はいきなり、イベント”重複”からスタートです。[あせあせ(飛び散る汗)]


内容、はかっちり分けて、臨みます☆






◎『骨董道具まつり』


近鉄百貨店 上本町店 8階 イベントスペース 

2021年 9月29日(水)~10月5日(火)

10:00~18:30 (最終日は17時閉場)


⇒この夏からの、『ちっちゃいもん?楽部』の最新版、お手頃な酒器コーナー、仁阿弥コーナー、香山コーナーなど☆






◎『第1回 大美アートギャラリー』

2021年10月
      1日(金) 13時~18時

      2日(土) 10時~17時

      3日(日) 10時~16時


大阪美術倶楽部 2階 新館・本館


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⇒ こちらは、昨年と、今年の5月に流れに流れてしまった大阪での『御深井焼』展です。

6月に名美で展示させていただいたものですが、今回は『おまけ』で・・・

11月の金美特別展で企画展示致します予定の・・・「Small Bowls BAR ~小・器・展~」のプレ展示も隅っこで行います。


どちらも、ご高覧のほど、よろしくお願い申し上げます!



※ という事情ですので。。。 私自身は、『9月30日午前、10月1日~3日』は上本町近鉄に不在でございます。ご迷惑をおかけいたしますが、うちのCEO(ちち、とも云う)が近鉄百貨店に滞在して頂いておりますので、何なりとお申し付けください。




【BASE 215】 10月の営業予定です。


8日 <午前のみ>

13日 予約有
14日
15日

18日 <午後>

22日

25日
26日
27日
28日
29日



今月は、大阪、岡山、大阪、名古屋、京都と仕入れ出張もありますもので、、一応・・・上記のようなスケジュールとなっております。

直前の変更などもございますので、事前のご連絡を頂戴出来れば幸いです。



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【大西浄雪 独楽摘 燗鍋】 二代眞葛香山 祥瑞 替蓋添 [茶道具]




中秋の名月から、間を置かずに秋分の日も過ぎ・・・

暑さは残るものの、すっかり日暮れも早くなりました。


「暦(こよみ)」と実際の気候とのズレを感じる近年です。


旧暦でいうところの、秋は7・8・9月で、その真ん中である8月のさらに真ん中の

・・・8月15日が「中秋の名月」であるのですが、

新暦では一か月ずれますので9月15日。(そして今年は満月の日付では21日でした。)


旧暦と新暦、の感覚の違いというのも、江戸期の作品を見ていく際には注意しないといけないませんね。


ともかくも。


現在は、「秋」なのです。



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見事な、栗が手に入りました。秋を感じますね~☆


秋の夜長といえば、お酒が欠かせません。(ですよね?)



今回ご紹介致しますのは、茶事に使われることの多い、『燗鍋』です。



単にお酒を注ぐモノというのでなく・・・「燗」というものを紐解いてまいりましょう。


唐代中期の有名な詩人で、のちに大臣まで務めることになった「白楽天(白居易)」という人がいました。

白楽天が在命中に日本にその詩が伝わり、平安期に大いに流行したそうです。

これは異例のことであり、その詩の造りはもちろん・・・白楽天自身のサクセスストーリー・・・平民の出から才能を見出され、天子さまに取り上げられるという人生への憧れ、というのも要因であったといわれます。

その白楽天の詩のひとつに、こういうものがございます。


『林間に酒を煖めて 紅葉を焼く(りんかんにさけをあたためて こうようをたく)』

 <送王十八帰山寄題仙遊寺より>



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浮世絵でこの情景を描いたものがあります。


平安時代には、すでに『燗』をしてお酒を温めるという手法が広まっていたことがうかがえるのです。


中世では鉄鍋が一般的な厨房器として使われ、江戸時代になって酒を温める鉄器『燗鍋』が造られ、それが鉄銚子へと変わっていきます。

直接火にかけて温める、直燗(じかかん)は、温度の加減が難しいため、次第に湯煎によって温めるようなものへと移行していったようです。


さて、現代では『燗鍋』は茶事において、銚子と同義で冷酒、もしくは燗したお酒を入れて盃に入れる為の道具として使われます。

しかし、その形状はやはり元の用途としての燗鍋の形状が由来のようですね。


茶事にこだわらず、発展昇華系である徳利から、逆に今は燗鍋を酒器の愉しみの一アイテムとしても宜しいのではないでしょうか?


ということで、今回の作品です。



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【大西浄雪 独楽摘 燗鍋】 二代香山祥瑞替蓋


幅  19.5cm×16cm 

高さ 15cm

口径 12.5cm

共箱




大西浄雪  安永6(1777)~嘉永5(1852)年


先代である大西浄元の長男で、京都の大西清右衛門家の十代を襲名しました。

古い名物釜の研究に長けており、その写しなどの製作も得意としました。

同時代の樂了入と同じく、大西家の歴史の中でも中興の祖といってもよいでしょう。


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摘みが、独楽形となっており、共蓋も輪が広がります。


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注ぎ口はシャープなデザインです。


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内側も・・・


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底部も、時代のわりには状態は良いほうと思います。


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共箱です。


そして・・・この作品を、さらに愉しくするアイテムが。


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替え蓋が添います!


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発色の良い祥瑞に、造形的な摘みです。


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いっきに、侘びた情景がまた華やかになります。


これは、同じお客様をお呼びした別の席で使う場合や、同じ席で再びお酒を盛り替えてお出しする場合に有用です。


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一見、水指の蓋のようにも見えますが、この摘み造りなどは燗鍋の蓋としての用を意識したものです。


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はい、二代眞葛香山の特別注文制作なのです☆


これは大正後期に旧蔵者が香山に直接依頼したものです。その旧蔵者というのは、二代香山を表千家に引き合わせた人物の家です。

おそらくは、世の中に1点しか無いパターンの作品です。


この点だけでも私としては萌えるのですが、元の燗鍋としての佇まいも良いのです!


これは、お酒を楽しむアイテムとして、コレクターズアイテムとして、ぜひお薦めしたい逸品です。



余談ではありますが。


先述の白居易(白楽天)・・・晩年は龍門の香山寺に住み、「香山居士」と号されておりましたのです。さらに、亡くなられた年齢も初代香山と同じ七十五歳であったことは、当ブログを記述している中でなんか不思議なものを感じました。



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【春井恒眠 笙蒔絵 香合】 [明治工芸]

※内容追記致しました。 (9月22日23時)



HARUI KOUMIN

はるい、こうみん・・・です。


こみん、ちゃいまんねん。


また、昭和後期~平成期に鵬雲斎の箱書きのある作品でみられる「恒眠」と書かれた作品群とも違います。(こちらは昭和期に二代長寛を自称された、書付モノ対応に道具屋主導で活躍された茶道具漆工のようなものと思われます)


「春井恒眠」は明治後期~大正期に活躍した近代漆工です。


大阪~京都、大阪へ戻り、そして兵庫へと移り住む中で、それぞれの風土のもつ気風を取り込み、丁寧な作品を制作されておりました。


まずは、作品をご覧いただきましょう☆



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【春井恒眠 笙蒔絵 香合】


幅     7cm

高さ   2.8cm

製作年代 大正期

共箱



「笙」の意匠を表面に蒔絵で描かれております。


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恒眠の得意とする、高蒔絵による重厚な蒔絵を、おとなしめの形状とデザインで圧迫感を与えずさらっと表現しております。


これは、これでもか!という存在感を求められす硯箱等の作品と違い、茶道具としての「用」を意識された風合いと思われます。

この、「引き」の美学は実力と品性を持った職人にしかなしえない加減です。



「笙」は雅楽で用いられる楽器です。

日本には奈良時代ごろに雅楽とともに伝わってきたとされます。


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その形状から、翼を立てて休んでいる「鳳凰」に見立てられ、鳳笙(ほうしょう)とも呼ばれております。


粋な発想ですね。


散らされております、花びらが笙の周りを彩ります。

画像ではわかりにくいですが、これは「朱金」と「高蒔絵」を合わせて描かれております。


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「蓮弁蘭」とも思ったのですが・・・・


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「蓮の花」の方が近い気が致します。


この、笙・・・鳳凰と、蓮弁が合わさる意匠は、古染付等、中国の古い焼き物でも取り合わされておりますのは蒔絵の意匠としてはなかなか珍しく、粋な取り合わせですね。


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上部と下部

底部が棗のような形状と、内側だけ梨子地にしているのも見えないところへのお洒落を感じます。

へっこんでますので、擦れによる痛みが生じないようになっているのです。



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内側はシックな梨子地です。

標準的なものより、細かく蒔かれております。




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共箱(甲)


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共箱(裏)



春井恒眠は、明治2年に大阪で生まれました。

浪華画学校で絵画を学び、明治21年より京都の「池田合名会社」の工人となります。

この池田合名会社というのは、外国人向けの美術館(兼、販売所も兼ねておりました)を運営していた美術商で、池田清助さんという方は京都美術倶楽部の初代社長もされております。

そこで、グローバルな視野での美術品を取り扱うのに合わせて、自身の眼に適う工人を雇い入れておりました。


余談ですが。。。。初代香山の伝説的な、世界中のあらゆるやきものの名品の写しを混在させた大花瓶一対を、万国博覧会での騒動の際に、現地に赴いておりました二代香山が作品をぶち割って解決したというエピソードがございます。

その破片全てを買い取った、のもこの池田清助さんと聞いており・・・私としては、その行方を知りたいところなのですが、もはや廃業されて久しく・・・


話が逸れました。(^^;


春井恒眠はその後、大正3年に「藤田男爵」所有の須磨にある山に寓居し、製作を続けていたそうです。


スイスのジュネーブにある、「極東芸術美術館」・・・バウアーコレクションにも多数の春井恒眠作品が所蔵されております。


これは、バウアーコレクションの形成に尽力した富田熊作という方がいらっしゃったことによります。

この方は、商社によりロンドンへ派遣され、そのまま山中商会のロンドン支店で勤めることになり美術品への造詣を深めました。1915年~1921年に現地で東洋の陶磁器の評価を高めた立役者となり、多大な影響を与えたといわれます。

帰国後に京都に居を構えておりましたところ、バウアー夫妻が日本旅行へ来られた際にイギリス美術商に頼まれて案内を手伝ったことからバウアーの絶大な信頼を得、その後の東洋コレクション形成の助力を為したそうです。

この富田熊作さんが、最初に勤めていた商社というのが・・・・先ほどの、池田合名会社だったのです!


直接、春井恒眠の仕事・技術を見知っていた富田さんは世に出回っていた、春井恒眠作品を集めてバウアーさんに収めていったのです。


日本では、蒔絵マニアでしか知られてない春井恒眠が、かの地の世界的に有名なコレクションの中で世界中の人々に作品を紹介され続けておりますのは、この数奇なご縁によるものですが、なによりもそのセンスと技術が確かなものであったことからこそ、縁を引き寄せたのは違いないのです。


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【9月の新入荷情報とベーススケジュールです】 ※随時更新致します。 [新入荷]

※2021年9月22日 3日間の新入荷の画像を追加しました!



◎三代 眞葛香山 素肌色絵入瓢形 水指

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かなりの、洒落た意匠です[ぴかぴか(新しい)]




◎時代 波千鳥蒔絵 香合

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面白いアプローチでの波千鳥の蒔絵です。モダンでもあり古典でもあり。。。

※ご成約済みです。


◎五代 中村宗哲 利休形菊桐 大棗 共箱仕込み 元斎極め箱 鵬雲斎箱 

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 茶道資料館出展品

 意匠としては、トラディショナルなものですが、五代による堂々とした茶器でさび道具にも取り合わせられる作品です。

※ご成約済みです。



◎時代 花散し蒔絵 平棗

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御客様からのお預かり品です。なかなか見ない意匠でして…四季の折々の花が様々な技法により平棗のキャンバスにちりばめられているのです。




◎瀬戸茶入 「青苔」 鵬雲斎箱

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ちょっと、良いですよ。渋紙手でしょうか。元の銘は「紅葉」とあります。

仕覆が2つ添えられており、3つ入り箱になっております。


※売却済みです。



◎眞葛長造 模仁清 銀杏香合 共・香斎極め

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「いてふ」香合は、重厚な染付である古染付のうつしと、このような優美な仁清調の2種があります。


※ご成約済みです。


◎眞葛長造 成化模眞葛窯 小器 【5客】

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奇跡の出会いです。7月に入荷した・・5客揃い(3客上)と同手、のものの完品が見つかりました!

これにて、10客揃い(8客上)のセットアップで今後、ご紹介していくことが出来ます☆




◎仁阿弥道八 志免かざり 黒茶碗 共箱・九代極め外箱

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出来栄え、良し☆  樂でいうところの旦入風でしょうか。

注連飾りは、一見・・・それと、わからず考えさせるのです。


※売却済みです。



◎仁阿弥道八 御本立鶴 茶碗 九代極め外箱 鵬雲斎箱

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この頃の京焼では、よくチャレンジされていたのが御本立鶴です。仁阿弥では建仁寺に伝わる有名な作品がありますが、それに匹敵する出来栄えです。



◎永楽保全 染付山水 振出 而全極め箱 覆輪付


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先端部分にほつれがあったのでしょうか、覆輪を取り付けられております。

流れるような染付が、また味わいのある振出となっているのです。お値打ち価格です。


※ご成約済みです。




◎初代 高橋道八 土器手塩 【4客】


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初代の松風亭の、有名な作品の手になります。その中でも上がりが…良かったもので、4枚でしたが手に入れることに致しました☆


※売却済みです。



◎小堀宗本(遠州流9代) 中島来章 羽子板画賛掛け軸 小堀宗慶 箱

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遠州流というより・・・来章、に惹かれまして。(^^♪


※売却済みです。


◎坪島土平 金霞銀彩象嵌鳥紋団扇形向付 【5枚】

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これは、グッときました。花瓶等の大作ではある技法ですが~このような小品に技術を投入していただき、有難うございます☆


※売却済みです。



◎大西浄雪 独楽摘 間鍋 二代香山祥瑞替蓋


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も~、この特注の、蓋に。。。。(*_*;




◎桃山陶 呼び継ぎ 盃

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織部、唐津、志野と・・・とても、愉しい酒器なのです。





◎二代 眞葛香山 仁清意酸漿 香合

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これまた、香山の技とセンスが凝縮されております。

まるで、酸漿を型で取ったと思われるほど。


※ご成約済みです。



◎仁阿弥道八 加茂神供 土器 【絵替り5枚】

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以前、扱ったものの同手です。この短期間に初代に続いて手に入りました。

※売却済みです。



◎石井磬堂 堆朱布袋 香合 自筆袱紗添

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むっちゃ、久しぶりに讃岐王国の作品が出ました!

※売却済みです。


◎仁阿弥道八 李白 炉蓋 箱無

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これまた、珍品かつ逸品なのです!

※ご成約済みです。



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【ベース215のスケジュール予定】


今月は後述致しますイベント等とオークション出張が多い為、ベーススケジュールがかなりタイトなのです。。。


14日 午前のみ ※東京から戻った商品の整理で散らかっております。。

15日 午前のみ (未定)

16日 14時頃~  ご予約有

17日 午前 予約 、午後13時半 予約

18~19 大美

19~20 名美

20~21 京美

22日

24日 ※予約有り

27日

28日 夕方迄  ~撤収&大美・近鉄への搬入

29日~10月5日 近鉄百貨店 上本町店 「骨董まつり」

10月1日~3日  「第1回大美アートギャラリー」 @大阪美術倶楽部



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御礼と、おしらせ、です。 [ひとりごと。]

丸善日本橋店での「はんなり骨董樂市2021」へご来場頂きました皆様、誠に有り難うございました!

お陰さまで無事、会期を終了することができました[ぴかぴか(新しい)]

今年は、コロナ感染者数の激増と、オリンピック・パラリンピック、そして7日間中6日間が雨という状況で、例年よりちょっと。。ギャラリーの来場者数は少なめではありましたが、皆様の喜んでいただけたお顔を拝見できて嬉しく思った1週間でした。

来年もどうぞ宜しくお願い申し上げます!


、と大阪に帰って2日間明けて...また東京へ東京美術倶楽部でのオークションへとそのまま名古屋でのオークションへの参加のため出張が続いております。^_^;


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いつもなら劇喜びの「つじ半」の海鮮丼も、つい先週も食べたばかりで。。。


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名古屋へ向かう新幹線からは、帽子と眉毛が付いたような富士山でした。






【催事のおしらせ】

9月29日~10月5日 「骨董まつり」上本町近鉄百貨店 8階イベントスペース

恒例の上六近鉄です。今回は「ちっちゃいもん倶楽部」を特集展示致します[ぴかぴか(新しい)]


10月1日~3日  「大美アートギャラリー」

コロナ渦の中企画された、久々の大美でのブース催事です。

リスク回避のこともあり、簡易ブースかつ一定規格のレイアウトとなっております。

なので、いつもより小さいブースでどうするか。。。ということで、単一企画で攻めることになりました! といっても、こちらのブログをご覧頂いております皆様方には目新しく無い企画ではありますが。^_^;

6月の名美アートフェアに続きまして、「御深井焼」展を行います!

この企画は元々、昨年中止になった大美アートフェアのサブ企画から同じく昨年中止になった名美アートフェアへ繋がる予定であったものです。

丁度、小さいブースにぴったりの内容であったものですから、やっちゃえOSSAN!な感じなのです。

スケジュールをご覧いただきましたらお気づきのように...2つの催事期間が重複しておりますので、体調と精神力も問われることでしょう。。。[あせあせ(飛び散る汗)]

皆様のご高覧を賜ることが、元気の源となります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。










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【仁阿弥道八 仁清形秋草 茶碗】 [幕末京焼]

幕末京焼の三大名工のひとりであり・・・天才の誉れ高い、仁阿弥道八の良い作品が入りました☆

道八作品の中でも、希少な色絵のお茶碗となります。



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【仁阿弥道八 仁清形秋草 茶碗】


幅    12.5cm

高さ    8.3cm

高台径   5.2cm


製作年代  文政9(1826)年~天保13(1842)年頃




『京焼』といえば真っ先に思い浮かぶのが『野々村仁清』です。


類まれなるセンスの持ち主であり、圧倒的な轆轤引きの技術と、金銀彩や色絵を使い艶やかな色彩を陶器込めることで、一世を風靡したのです。

形状、自体の完成度の高さの上に成り立つ絵付けの美であります。


それは、琳派の乾山の時期を経て・・・江戸後期に再び、京焼の世界へ降臨することになります。


その伝道師のひとり、が仁阿弥です。



造形作品であったり、乾山写しも有名な仁阿弥ですが‥お茶碗も数多く残しております。

しかし、よく見られるのは・・・『楽焼』であったり、豊彦や来章等の同時期の画工とのコラボレーションによる絵付け作品です。

仁阿弥自身による、色絵茶碗は伝世数が多くありません。


このお茶碗は、どこか侘びた風情である『秋の気配』を独自の感性で描かれております。


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その、綺麗な轆轤目と御本の発色・・・に『女郎花』がかわいらしく。


このベースとなる、御本茶碗の風景も良いのです!

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見込みに明るくピンク色に発色したものが、全体に斑点が広がっていきます。

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大事に、使い込まれて時代を超えてきた感じが出ております。

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絵付けの無い面の、轆轤目や上釉のかかり方も味わい深く見どころがあります。


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高台側です。


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『道八』印です。この印は晩年によく見られる印銘のひとつになります。


仁阿弥号を使ってる時期でも、『仁阿弥』印と同時期に使用されております。


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共箱になります。


仁阿弥の称は、文政9年(1826)に仁和寺宮から法橋(称号です)を叙せられる際に拝領した『仁』の字と、醍醐三宝院宮より『阿弥』号を賜ったことから、併せて『仁阿弥』と称されたものです。

ですので、この作品は1826年以降、三代へ代を譲り伏見桃山へ隠居した天保13年(1842)迄の間の作品となります。


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見た目は明るい色調の色絵です。


しかし、このやや灰色味のある仁清釉と、この赤を基調とした花の描きは・・・秋の夜に月の光を浴びて映える、その姿をも思わせるのです。


単に絵付けをするだけでなく、もうひとつ『考えさせる』『感じさせる』、ことがこの時期の京焼陶工の感性・知識の高さをうかがわせるのです。


※ご成約済みです。



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          藤井香雲堂
 

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はんなり骨董樂市、5日目終了⇒残り2日です☆ [ひとりごと。]

東京生活も、はや・・・・6日目が終わろうとしております。

パラリンピックもさきほど、閉会式で大団円を迎えましたね。


私共の、『はんなり骨董楽市2021』はまだ月曜と火曜の2日間ございますので、まだお越しでない皆様方のご来訪をお待ち申し上げております!

さて・・・今日までの、プチ旅日記なんぞを。。


さすがに、緊急事態宣言中です。

昼のランチこそお外ですが、遅い夕食はテイクアウトで宿のお部屋・・・という毎日の繰り返し。


いつものように他のアクティビティを絡めることもなかなか難しいのですが、それでもいくつか。(^_-)-☆



まずは、搬入と陳列日。


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丸善書店の前の通りにて、東京都のモニタリング調査ということで・・・無料PCR検査なんぞを受けました。

翌日、『陰性』の報告を頂戴しまして、安心して催事スタートです。


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DM掲載作品も、良い陳列の相棒に恵まれております。なかなかのマッチングです。


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初代香山の斬新な生け花は、初日と2日目では向きが変更になりました。


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ギャラリー内と。


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ギャラリー外。


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途中、ギャラリー外の「ちっちゃいもん俱楽部」の監督が、やりきれなくなって日本酒あおりだしました。。。




当ブログのご愛読者の皆様に連日ご来訪頂き、誠に感謝しております☆


午前中だけさぼったりして・・・国立近代美術館に足を運んだり。。。


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猫、がキーワードになってるという面白い試みです。



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河を挟んだ橋にあるというホテルの模型です。


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ネコ~


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オリンピックとパラリンピックの舞台となりました、新国立競技場です。

今夜、思わず・・・雰囲気だけでも、行こうと頭がよぎりましたが蜜になりそうなので断念しました。

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高輪ゲートウェイ駅ですね。

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ネコ~


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難波にある、旧歌舞伎座を建て替えたホテルですね。

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ネコ~


パラリンピック最終日の今日は、なんと朝6時半から車いすマラソン等がありました。


宿泊しているホテルから10秒の道路がコースでしたので、この機会は逃してはいけない!と早起きして応援してきました☆


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は、速いです! 10キロを20分程でやってきます。


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コーナー間際で応援してましたので迫力満点。

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登り道もすごいパワーでした。


そのあとは視覚等のマラソンが続いていたのですが、部屋に戻ってTVで車イスのゴールを見ていて・・・うっかり、金メダルを取った女子の応援しそびれてしまいました。(-_-;)



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日本橋のパラリンピックモニュメントも今日迄。


アスリートの皆様、お疲れさまでした!感動をありがとうございます。



さて、私も残り2日間のマラソンを完走に向けて頑張りたいと、思います~








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はんなり骨董樂市2021 開催中です☆ [催事]

お江戸は日本橋、丸善書店にて開催中の「はんなり骨董樂市」も早くも3日目が終わりました。

Instagramの方は、公式アカウントより初日から連日更新しておりますが、当ブログの方は通信環境のこともあって、遅くなってしまい申し訳ございません。


初日から、当ブログをご覧頂きております方々にもご来場を頂いており、誠に感謝です☆


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DMハガキ掲載コーナーです。


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当店出品エリア ①

マニアック・・・なものと、『ちっちゃいもん俱楽部』パートAです。


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いけばな『草月流』の本部講師である、中村美梢氏により添え花が会場の随所にて展開されておりますので、そちらも見所なのです!

⇒当店エリアでは、初代香山に予想外の活け方を頂きました☆


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ギャラリー外の、展示ゾーンです。

『ちっちゃいもん俱楽部』パートB お手頃価格から多数取り揃えております。


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はんなり骨董樂市、残りは9月4日(土)5日(日)6日(月)7日(火)の4日間です。


毎日雨続きという珍しい天候で、ちょっと・・・気温も低めですが、皆様服装等にお気をつけてお出かけくださいませ☆








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